代表挨拶

 

代表挨拶

みんなの訪問看護リハビリステーション

森元 陽子
株式会社モリモリ 代表取締役社長
訪問看護認定看護師 主任介護支援専門員

2011年3月11日 東日本大震災が起きました。
私はその時、別の訪問看護ステーションの管理者をしておりました。
管理者になるまでは、看護学校から病院勤務となり、三人の子育てによる退職を経て、再び非常勤看護師、常勤看護師となりました。
震災のあったあの時、誰もが思った、“どうしよう。なにかできないだろうか?”
この思いが、自らステーションを立ち上げる原動力になりました。

気持ちと心は「密」に

「おはようございます! 朝のカンファレンスを始めます!」
全てのステーションをスカイプでつなぎ、毎週月曜日におこなっていた朝のカンファレンス。
新型コロナウイルスにより、「密」を避けるため、その回数は減らさざるを得ませんでした。
この日は、一か月ぶりの朝のカンファレンス。
私から、この負担の大きい状況でも、感染防止に徹し、訪問看護を継続してくれているスタッフへ、感謝と労いを伝えました。
距離は離れていても、私の声で、私の気持ちを、スタッフに伝えたかったのです。
「密」は避けても、感染症の最新情報、感染防止の注意喚起、ご利用者様の情報共有は、LINEWORKSなどICT(通信情報機器)を活用し、コロナ以前にも増して「密」に行っています。

まだ今のようにこれらICTが十分でなかった20年以上前、私は訪問看護の世界に入りました。
子育てをしながら、自宅近所の療養型病床群(当時は老人病院と呼んでいました)で、パートとして勤務していました。
その病院が訪問看護ステーションを立ち上げることになり、当初そこのスタッフに入る予定だった同僚が、産休に入ることになり、その同僚以外では、唯一の正看護師だった私に白羽の矢が立ちました。

いざ訪問看護ステーションが立ち上がってみると、病棟勤務とのあまりの違いに、戸惑いの連続でしたが、ご利用者様お一人お一人に、適したケアを行い、深く関われることに、喜びを感じ始め、気づいたときには「訪問看護」にのめり込んでいました。

ご利用者様、スタッフの人数が増えるにつれ、「看護の質を保ち、ご利用者様が望んでおられるケアを提供できているだろうか?」「スタッフの待遇は適正だろうか?」と、新たな不安を感じていきました。管理者としての悩みは尽きませんでした。
そんな中で気が付いたことは、一緒に働き、支えあっている看護師たちが、幸せを感じていると、ご利用者様が幸せを感じることにつながる、ということです。

そして、2011年5月「みんなの訪問看護リハビリステーション」を立ち上げました。
ステーション名に込めた思い、それは「みんなで一緒に幸せになろう」。
訪問看護を始めてから、いろいろな困難や不安を感じてきましたが、これからも「みんな」と、気持ちと心は「密」にすることで、乗り越えられるはずです。

メディア紹介

2018年



『訪問看護師という生き方』

著者:森元 陽子
出版社: 幻冬舎 (2018/5/31)
新書: 192ページ

ISBN-10: 4344916565
ISBN-13: 978-4344916562